今日も日暮里富士見坂 / Nippori Fujimizaka day by day

「見えないと、もっと見たい!」日暮里富士見坂を語り継ぐ、眺望再生プロジェクト / Gone but not forgotten: Project to restore the view at Nippori Fujimizaka.


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魯迅と日暮里(59)南波登発の「亞細亞」への視線(34)宮地茂平、「東洋社會黨」と賭博の権利 The gambling right and so-called “integrated resorts”

2018年7月、第196通常国会において、水道民営化法案(水道法改正案)とカジノ法案(統合リゾート法案)が衆議院を通過した。前者は「貧乏人は水を飲むな」という法律(審議未了廃案)、後者は国家による博打奨励法(成立)である。「水商売」と博打は、伝統的に博徒の手によって運営されてきた。それが今は国家によって運営されることになり、水道事業はフランスのヴェオリア(Veolia)、スエズ(Suez)、そしてイングランドのレディングに本拠を置くテムズ・ウォーター・ユーティリティーズ(Thames Water Utilities Ltd)の、いわゆるウォータ・バロン(water barons、水男爵)と称される外国資本に売り渡される。また、博打の権利は国家によって完全に収奪されることになり、国家権力が胴元となった。こうした事態を予測していたのか、明治期に賭博の権利を訴え、賭博禁止法(賭博律)に異議を唱えた自由民権運動家がいる。以下はその概要である。

Veolia Water's sewage treatment plant in Bragança, Portugal Dantadd撮影 wikipediaによる

Veolia Water’s sewage treatment plant in Bragança, Portugal Dantadd撮影 wikipediaによる

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魯迅と日暮里(58)南波登発の「亞細亞」への視線(33)筑波山麓の梁山泊 The Liangshan Marsh at the foot of Mt Tsukuba in Ibaraki

ここで、再び「亞細亞勞働協會」の他のメンバーについてのレヴューをしておこう。

助川貞二郎『在北海道茨城縣人寫眞帳』国会図書館蔵による

助川貞二郎『在北海道茨城縣人寫眞帳』国会図書館蔵による

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魯迅と日暮里(56)南波登発の「亞細亞」への視線(31)北辺のルンペンプロレタリアートと博徒の群れ Lumpenproletariat in the northern frontier of Japan

さて、当時の北海道における「勞働」の実態を見るため、以下において消防組の構成員の実態を見てみよう。札幌消防組は「北海道勞働組」の結成された1892年、大規模な暴力事件を起こしている。

花月樓-笠原文治邸『札幌繁榮圖録』国会図書館蔵より

花月樓 笠原文治邸『札幌繁榮圖録』国会図書館蔵より

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魯迅と日暮里(55)南波登発の「亞細亞」への視線(30)助川貞二郎と北方の民権運動家たち Democrats in the northern colony of Japan

以下は「亞細亞勞働協會」メンバーの銘々伝の続きである。だが、決してザコキャラ退治のつもりはない。また、本シリーズでは、ほとんど知られることのない人物を取り上げているのだが、助川貞二郎については札幌市教育委員会の文野方佳氏による詳細な伝記が著されており(註1)、同時代資料も多い。そして、明治期の北海道の人物のレファレンス情報については、北海道立図書館北方資料部作成の『北海道人物文献目録(明治~戦前期)』(註2)のお世話になった。最初に掲げてお礼を申し上げます。

助川貞次郎『北海道立志編-第貮巻』国会図書館蔵より

助川貞次郎『北海道立志編 第貮巻』国会図書館蔵より

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